富士登山その2(山小屋編)

咳がとまらないというのは登山中は何の問題がないにせよ、山小屋で横になっているときはおそらく大迷惑でした。


富士登山1日目、山頂に到着してから山小屋のあるところまで下山。翌朝、もう一度山頂に登って、ご来光の写真を撮る予定にしました。山小屋に泊まらないで下山することもできますが、キャンセル料未払いの例の山小屋に今年中に泊まったほうが、私の気持ちがすっきりするからです。


富士山の山小屋には、過去に何度も宿泊したことがありますが、今回は過去最高の混雑ぶりでした。これは山小屋に泊まらない弾丸登山者が減った影響だと思われます。


「ここに寝てください」と通された場所は一人あたりの幅が40cmくらい。枕が隙間なくぎっしりと並び、その枕の幅も普段使っているようなものの半分くらいです。正直、私もこれだけ狭いのは初めてでびっくりしました。おそらく恋人同士でもこんなに近くで寝ないだろうに、まったくの他人に両隣挟まれながら寝ました。しかもゴホゴホと咳をしながら…。


「富士山の山小屋は仮眠です」と今まで何度も書いてきた私。横になれるだけいいやと思いながらウトウトしていると、後からやってくる宿泊者がその度に「狭い」といいます。何度も聞いていると嫌になってきました。これはもう耳栓が必要です。


なんども「狭い」、「どうやって寝るんだ?」を聞いているうちに気が付いたのですが、はっきりと文句を言うのはおばさんで、旦那さんが一緒のパターンです。それでその旦那さんのほうですが、「山小屋だから仕方がないだろう、文句言うな!」という人は不思議とひとりもいませんでした。「そうだねぇ、なんとかしてもらおうか」などと奥さんの機嫌をとることに必死なのです。そんなんだからお宅の奥さん、どんどんつけあがるのだと思いますけど。世の中には女王様がたくさんいるのだなぁ。



写真はご来光渋滞中の吉田ルートです。