カフェ「山小屋」今日の1冊③

カフェ「山小屋」オーナーおすすめの今日の1冊はこちら。



伊藤正一さん著の「黒部の山賊」(実業之日本社)です。


伊藤さんはご存知のとおり北アルプス三俣山荘のオーナーです。「黒部の山賊」は2005年に小屋を訪れた際に購入しました。(なので伊藤さんのサイン入りです!)そのときに小屋でコーヒーをいただき、大変美味しかったことを覚えています。というか衝撃的でした。北アルプスでも最奥、三俣蓮華でおいしいコーヒーが飲めるだけでなく、小屋の雰囲気がとても温かくて落ち着ける空間だったのです。


カフェ「山小屋」はそんな三俣山荘をお手本にしたいと思っています。



さて「黒部の山賊」は、実話に基づいているので本当におもしろいです。舞台は終戦直後の黒部源流。登山が単なる娯楽になってしまった現代ですが、山間部に暮らす猟師たちの日本古来の文化を知るうえでも貴重な資料だと思います。


ファッションや道具だけではない、登山の楽しみ方がひとつ増えるかもしれません。


黒部周辺を訪れる予定のある方、ぜひ一読されてから入山してみてください。きっと気分は単なる登山ではなくなりますぞ。