「KAGEROU」の一気読み

水嶋ヒロ(斉藤智裕)さんの「KAGEROU」を予約しており、発売と同時に実家のほうに本が届いていました。



それで早速読み始めてみたら、一気に読んでしまいました。今は母が読み始めています(笑)。


小説なのに漫画を読んでいるような軽妙さがありました。たまたま太宰治研究家による太宰治の小説の特徴に関する本を読んだばかりで、太宰治との共通点を見つけてしまいました。


もちろん小説の技法などは太宰治と比べるにも及びませんが、研究家によるとなぜ太宰治の小説が時代を超えて愛されているのかというと、巧みに組み込まれた「共感」にあるのだということです。そういう意味では、この「KAGEROU」も思わず主人公に共感してしまう部分があります。主人公は仕事を辞めて以来、再就職かなわず路頭に迷ってしまった40歳の男性。いまや同じような境遇の人だらけです。


なんだか悲しいですが、不況のあおりをもろに受けている20〜40歳代の現実とも言えます。


もし本を読んでみたい方がおられましたら、連絡くださいね。