愛の重さについて(フィクション小説続き)
恋愛中の友人が、恋人を紹介してくれた。
二人の目は、まさに相思相愛。誰かを愛している者の目は、まるで三日月を横にしたかのように目尻が下がっている。第三者が見ても、それは分かる。
でも仮に、もし愛の重さを天秤で測れるとしたら、彼女のほうがちょっと重い、と私は思った。
だから何ってわけでもないが、これから先この小説を続けるのはやめようと思う。
二人が幸せならそれでいい。
ところで私に紹介すると言ったイケメンはどうなったのかと問い詰めたところ、メールアドレスを3000円で教えると言ったらしい。今どき、そんなヤツがいるのだろうか。じゃあ私は3万円、と強がりを言ってみた。
終わり。