今日は短編小説(フィクションです)

恋をしている友人から、その後の報告があった。


恋は急速に、そして確実に愛へと変化したようだ。


愛は今、生きていることを実感できるし、それは仕事の頑張りにも影響を及ぼす、と彼は言っていた。


熟した果実をたった今もぎ取り、口元の甘い汁を手の甲でふき取った後の満足感。彼の声に含まれた甘い香りは、私にそんなことをイメージさせた。


そして私に気を使ったのか、身長183cmのイケメン、お金持ちを紹介すると彼は言う。


急に現実に戻された。


「彼女いないって言ってたよ」


彼はそのイケメンの言葉を真に受けたようだが、私はそんなに簡単にだまされない。


今の時代に長身、イケメン、しかも金持ちでフリーな訳ないでしょ。


大丈夫、自分で探すから。


今日仕事で飯田橋へ行った帰りに、東京大神宮にお参りしてみた。何となく呼ばれた感じがしたので。