もっと強くなりたい

私が担当した某雑誌のあるページに掲載した方からクレームを頂戴しました。私は言い訳は一切せず、お詫びのお手紙を書きました。


今までは会社という守りがあったのですが、フリーランスとしてクレームをもらうのはあまりにも直球過ぎて、さすがに応えました。


お金をもらって仕事をする以上、けっして妥協してはいけないということを学びました。独立して一番最初にお金をもらえる仕事だっただけに、今後の生き方のいい教訓になると思います。


とは言え落ち込んだことは確かで、こんな時は走るに限ると、皇居に向かいました。こういう時は独りLSD(ロングスローディスタンス)練習です。誰かが一緒ならできてしまうLSDも、一人となると常に自分との戦いです。何人にも追い抜かれ、それでもゆっくりと一定のペースで走り続けることは、体力よりも精神力が強くなければできません。すぐに甘い誘惑が頭をよぎり、もう一人の自分が「もう走るの止めて、何か食べに行こうよ」と誘ってきます。でも今日は「もっと強くなりたい」という気持ちが強く、誘惑にも負けませんでした。


ふと振り返ると、負けず嫌いの私は常にこの「もっと強くなりたい」という気持ちで戦ってきました。相手は誰でもなく、自分自身です。中学生の頃からですから、自分自身と戦ってきてすでに25年が経ってしまったことになります。一体いつまでこの戦いは続くのでしょうか。もういい加減、やめたいです。もう自分は負け犬(やや死語になりつつありますが)だと認めてしまえばいいのに。それがなかなか認められないのには理由があります。やはり大学まで卒業させてもらった両親に申し訳ないからです。


「戦いに勝つことは、自分に勝つことである」と書かれたバックプリントのTシャツを着た男の子を追い抜き、今日の練習は終わりにしました。なんだか今の私に絶妙なタイミングのTシャツのプリントで笑えました。


また走りながら思ったのは、こんな強い自分だからパートナーができないんだなぁということ。どんなに弱音をはきたくても、自分自身で乗り越える方法を習得してしまっているからです。けっして誰かに甘えたいなどとは思いません。悔しいことがあっても誰にも涙は見せません。それでもたまには愚痴を言いたい時、弱音をはきたい時もあるのですが、そんな時は天国にいる父に話かけています。完全に病気ですね。


今日はこんな感じで仕事にならないので、皇居から銀座に寄ってぶらぶらすることにしました。こういう時はブランドの服とバッグで身を包むに限ります。この感覚は男の人には分かりにくいかもしれませんが、女性がブランド品を持つ意味はこういうところもあると思います。ブランド品がいとも簡単に自分を格上げしてくれるからです。気分が落ち込んでいるのに、安っぽい服とバッグでは、あまりにもみじめ過ぎます。今日ほどルイヴィトンのバッグがいとおしく思えた日はありませんでした。


今日のブログは長くなってしまいました。
明日からは気持ち切り替えて、働くぞー!
そうじゃないとほんとに食べていかれないですから。
アラフォー女の戯れ言に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。