カメラマンだらけの志賀高原

今年も秋の志賀高原に行ってきました。


去年は志賀山に登ったので、今年は木戸池から北へ自然遊歩道を歩いてみました。


途中である老夫婦に出会いました。旦那さんがカメラを持っていました。以下、(かっこ内)は私の心の言葉で実際には口に出してません。


老夫婦「いい写真撮れましたか?」
私「なかなか難しいですね。でもどこへ行ってもカメラマンだらけですね」
老夫婦「志賀高原は昔の有名な写真家が徹底的に撮影した場所だから」
私「広すぎて、どこをどう撮ったらいいのか分かりません。自分の足でコツコツと歩かないと」
老夫婦「その通り。どこを切り取るかだね。私たちは今日はここからここまでと場所を決めて撮ってるよ」
(そっか、欲張ってはダメなんだ。切り取るって、スゴイいいヒントだ!)
老夫婦「一人?」(よく聞かれる質問。こっちだって好き好んで一人で来てるわけじゃないんだ。こんな遊び、誰も付き合ってくれないでしょ)
私「はい」
老夫婦「いい車にいいカメラで、悠々自適だね」
私「いえ、それほどでも」(車、見てないし!)
老夫婦「でも、今の一番いい季節に、ここに来れるって幸せなことだよ」


私はこの「幸せなこと」という言葉に、ハッとしました。確かにここまで来ることが出来るのは、幸せなことです。経済的なこと、健康であること、仕事が休みであること、家族の協力、これらすべてが揃わないと、今日ここへ来ることはできません。


これ以降、カメラのファインダー越しに見る風景も、違って見えるようになりました。